晩酌ダイジェスト2017.07
またもや久々の更新。
すでに先月の話題になってしまった晩酌ダイジェスト。
7月7日といえば「DATE SEVEN(伊達セブン)」発売日。
宮城県の7つの酒蔵が結成したユニット。
今年は昨年発売したスパークリング(Episode II)との呑み比べをしてみた。
スパークリングは出来立てを呑んだ時「まだ若いな」と感じたため
1本意図的に氷温保存しておいた。
案の定いい感じに落ち着いてとても美味。
一方今年発売の生酛純米大吟醸は率直な感想としては『全体的に薄い』と感じた。
綺麗な味わいではあるのだが個性に欠けるというかパンチ不足というか。
熟成させれば良くなるのか不明だがこちらもまた一年寝かせてみようと思う。
「一代弥山スパークリング」は食中酒に最適な辛口清酒ということで購入してみた。
ドライバーだったので試飲ならぬ試香で決めた逸品。
同じ蔵が手がけるシードルスパークリングも気になったがやはり香りのふくよかさや
複雑さは日本酒が勝っていた(ように感じた)。
味わいも期待通り。ふくよかながらも泡がキリッとした爽快感を与えゴクゴク呑める系。
ちょうどいい呑み切りサイズ(375ml)があるのも好印象。
この時期は泡物が恋しい時期。ビールやシードルもガンガンいただく。
俺的定番の「グランドキリン IPA」「サッポロラガー(赤星)」「ヱビス マイスター」を軸に
いろいろと新製品も試してみる。
セブン&アイ限定の「今日のうちごはん」は新規開拓の中で個人的ヒット。
以前あった「まろやかエール」のコンセプトを明確にしたリニューアル版か。
買いやすい缶タイプなのもまたいい。
日本酒も夏酒真っ盛り。
栃木銘酒の夏酒呑み比べ。
「仙禽 かぶとむし」は原料米が山田錦になったことでおとなしい味わいになった。
個人的には雄町米のふくよかな味わいが良かった。
「大那 蛍」は夏酒らしいキリッとした酸味が好印象。
「笑四季」も違うタイプの呑み比べ。
「真夜中のバカンス」はかなり個性を感じる味わい。
珍しく酸の存在を強く感じる夏の夜に味わうに最適な逸品。
ただし酵母は非公開。
「Sensation3 朱ラベル」は自社酵母を使用した笑四季らしい味わい。
淡いトーンの中にしっかりとした味わいがある。
このアレンジがまた絶妙。
思わず「新政 No.6 H-type」も開けてしまった。
こちらははせがわ酒店限定モデル。ゆえに“H-type”。
6号酵母使用、66%磨き、6/6PM06:06発売と6という数字にこだわった作品。
昨年はあまり積極的に購入してなかったが久々の「新政」はやはり美味い!
最近個人的に気に入ってる肴がこのにんにくのしょうゆ漬け。
シンプルかつカロリー控えめなスタミナフードとして重宝している。
これだけでビールも日本酒もいける。食べきりサイズなのもまたいい。
6月ぐらいに話題になったカップ麺。かなり高評価だったので気になって購入してみた。
ラーメン好きではあるがカップラーメンを食べるのは超久々。
確かにスープのレベルは高い。だがそれだけに麺が残念。どうしてもカップラーメンの麺。
同じく「AFURI」のカップ麺も購入してみた。こちらもスープの再現性は高いと思う。
ただこれを食べた後に猛烈に店で食べてみたいと思った。
実店舗への誘導するためのきっかけとして作られたのならかなり成功した商品かも(笑)。
「稲毛屋 而今を味わう会 第2部」に参加
早いものでもう一年。またこの季節が巡ってきた。
日本酒好きになったきっかけ。その一つが「而今」。
昨年は生酒と火入れ会の両方に出席したが今年は火入れ会のみ出席。
今年の火入れは酒質が上がった感があり期待していた。
毎年蔵人が出席する会。今年は土井さんが出席。
一昨年の大西さん、昨年の舞野さん、そして今年の土井さんのサインが並ぶ前掛け。
この時期は19時でもまだ明るい。稲毛屋の暖簾も夏仕様。
【乾杯】大吟醸斗瓶火入れ(金賞酒)
特別純米 山田錦・五百万石
特別純米 山田錦・八反錦
純米吟醸 山田錦
純米吟醸 雄町
純米吟醸 八反錦
純米吟醸 千本錦
純米吟醸 愛山 2016
大吟醸
純米大吟醸
これに加えてネット非公開のが1本。
火入れ会の魅力はまだこの時点で未発売のものがいち早く呑めること。
ただ愛山だけはさすがにまだ出せる状態でないとのことで昨年版に。
今回同席した夫婦2組は生酒の会も参加した猛者。
しかも2年連続連日参加(笑)。
コース料理かお酒の会でしか提供されない刺身の盛り合わせ。
酒呑みには嬉しいアオサの味噌汁。
地元・伊賀牛のステーキ。
この時期ならではの泉州の水なす糠漬け。これがまた美味い!
ザーサイサラダは酒とのペアリングが難しい逸品ではあるがこれまた美味い。
安定の鰻ひつまぶし。
とことん「而今」とのペアリングを楽しんだ。
お持ち帰りはやはり安定の山田錦火入れ。
自宅でじっくり味わう。もちろん而今グラスで。
という一ヶ月以上も前の出来事(笑)。
北千住「宇豆基野(うずきの)本店」の二階貸切ランチを堪能
北千住にある土日祝日しか開いてない宇豆基野(うずきの)本店。
その2階を貸し切って美味しい湯葉やお豆富を持ち込んだ日本酒と共に楽しもう!という趣旨のイベントに参加してきた。
北千住は行ってもだいたい西口。東口方面はおそらく10年は行ってない。
それゆえその変貌ぶりには驚いた。以前どうなってたかすら覚えてないけど(笑)。
駅から10分ほど歩くと見えてくるフォトジェニックな佇まい。
1階が店舗になっていて惣菜の販売や時間指定(9時か12時スタート)でのブランチを楽しむことができる。
ブランチは予約が必須であり、なかなかの激戦。ただ酒友が定期的に2階での貸切会を開催していて今回参加することができた。持込料はかかるものの日本酒を持ち込めるので昼から健康的にお酒を楽しんでしまおう、という趣旨。
俺がセレクトしたのは「王祿 丈径blue」。
最初「王祿 溪(けい)」を造るつもりで仕込んでいたお酒が「丈径」に近い味わいになったことで急遽新しいランナップを設けることになったという新製品。
料理はコースのみ。まずは湯葉3種、出来るタイミングで違う味わいを楽しむ。
それぞれ溜りオリーブオイル、醤油あん、レモン塩といった調味料でいただく。
マンゴー豆乳ジュースのソーダ割。この日は大変暑く冷たいフレッシュジュースは大変美味しく頂けた。
氷詰めの容器は四合瓶のお酒を冷やすのにちょうどよく最後まで活用。
生麩田楽は蓬麩と粟麩の2種。それぞれ胡麻味噌と木の芽味噌で味わう。
椀は出汁が絶妙。これ肴に酒が呑める。
別のスペースでは土鍋ご飯の用意が。この日はもともと白子ごはんを予定していたのだが
急遽琵琶湖の天然鮎が入荷したとのことで急遽鮎の炊き込みご飯に変更。
部屋に漂う鮎の香りが期待を高める。
その場でニガリを豆乳の中に投入して(滑ってないからね)出来立てを味わえる。
ほのかにあたたかい豆富に程よい甘さの餡を絡めていただく。
美味しくないわけがない!
鰹と青リンゴのサラダはおひとり様1皿。青リンゴドレッシングをかけていただく。
なかなか食べ応えあり。
汲み上げ湯葉は1階にて出来立てを自分ですくい、削った岩塩をかけていただく。
こちらはお代わり自由。
そうしているうちに鮎の炊き込みご飯が炊き上がる。
たっぷりネギをかけたところを激写。
それを丁寧にかき混ぜる。
おこげの部分も美味。
甘味は2種。まずは麩万頭。
こちらも実演でつくりたてをいただくわらび餅。
それを珈琲とともに。
日曜にゆったりとしたブランチを満喫。
持ち込みの日本酒たち。5本中3本と雄町率が高かった。
溝の口ではちょうど大道芸をやっていた。
昼のうちに帰宅し夜もまた呑むしあわせ(笑)。
「稲毛屋 仙禽ナチュールとうなぎの会」に参加
栃木県さくら市にある「仙禽(せんきん)」。
昨年超自然派をコンセプトにシリーズ化した「ナチュール」。
その6本を同時に呑み比べてみようという会に参加した。
超古代製法、酵母無添加、蔵付き酵母、亀の尾使用、木桶仕込、生酛、無濾過生原酒
昔ながらの製法で現在の醸造知識やデータを元に醸したらどうなるだろうか、という意欲作。
これを呑んで改めて“旨い酒”というのはスペックだけでは判断出来ないものだと感じた。
お酒提供は毎度おなじみの「而今庵」の中の人。
今回「仙禽庵」の中の人はお仕事ということで不参加。
スペシャルゲストには「仙禽」の代表取締役の薄井一樹氏と同級生であり、本人も「仙禽」の大ファンという「焼鳥×和酒 遊」の田上夫妻。
【出品酒】
01:仙禽 ナチュール Un(アン)生酒
02:仙禽 ナチュール due(ドゥ)生酒
03:仙禽 ナチュール trois(トロワ)生酒
04:仙禽 ナチュール quatre(キャトル)火入れ
05:仙禽 ナチュール cinq(サンク)火入れ
06:仙禽 ナチュール Six(シス)火入れ
07:仙禽 赤とんぼ 生酛 亀の尾 酵母無添加
08:花巴 水酛 純米原酒 酵母無添加
09:宮泉 純米酒 酵母無添加
「赤とんぼ」は「ナチュール」の前年に仕込んだプロトタイプ。「花巴」と「宮泉」は同じく蔵付き酵母を使用した酒ということで比較のための参考出品。
会場はおなじみ「稲毛屋」。休日の昼に個室を貸し切っての開催。
燗付けセット(ガスコンロ&鍋&徳利)も借りて温度帯による味の違いも楽しんだ。
ようやく呑むことができた「Un(アン)」。
やや熟成されている感あるものの、非常にフレッシュ。
どんどん熟成が進むと乳酸を感じられるが、最初のうちは控えめ。
前のエントリーにも書いたがやはりtrois(トロワ)とquatre(キャトル)辺りのバランスが最適と感じた。
「赤とんぼ」も良かった。こちらは断然燗がベスト。
「花巴 水酛 純米原酒」は水酛独特の味わいが特徴。好みの分かれるところだ。
だがこの風味もなれると病みつきになる。まるでくさやのよう。
「宮泉 純米酒」は「冩樂」でおなじみの蔵が出しているもう一つの銘柄。
バランスが取れて安定感ある味わい。冷やしても燗でも楽しめる。
合わせる肴もまた格別。
前菜にある小骨のつくだ煮は少量で酒が進む。
和牛たたきも外せないアイテム。
1人では量が多いので4人程度の酒盛りには是非頼みたい。
筍の煮物。
ちりめんじゃこと新玉ねぎのサラダ。旬の食材が続く。
〆はやはり鰻ひつまぶし。
やはり休日昼間の酒が一番楽しめる。
もっと楽に安定した酒を造れる時代にあえて真逆の発想から日本酒のあり方を見つめ直したラインナップ。
大手蔵とは違う方向性で日本酒の未来を見据えた“作品”を味わうことができた。
「仙禽」という酒
栃木・下野(しもつけ)の国にはいい酒が多い。これは日本酒を本格的に学ぼうと思ってから知ったことである。
周りに栃木銘酒押しが多くいることもあり、自然と意識して呑むようにしている。
「稲毛屋」でも強力にプッシュしている「松の寿」や「澤姫」、「辻善兵衛」、「若駒」など。
特に「仙禽」は昨年特に意識して呑んでみた銘柄である。自宅を「仙禽庵」と称している熱狂的ファンがいたり、「焼鳥×和酒 遊」のような蔵元と同級生ゆえにPB「Amuser(アミューゼ)」など提供している店があったり。
日本酒の“酸”を意識している蔵であり、その綺麗で透明感ある酸味が印象的である。
加えてドメーヌ&テロワールといったワインの文化も取り入れながら、
生酛、蔵付き酵母、木桶など古典的な製法にもこだわったりしている。
リリースするラインナップも面白い。
「雪だるま」「かぶとむし」といった季節を意識したシリーズ。
定番ラインナップの「モダン」と「クラシック」。
ワイン酵母を使用した「ドルチェ」シリーズ。
そして超自然派な造りにこだわった「ナチュール」シリーズ。
「鶴亀」(今年から「麗」)や「一聲」といったプレミアムシリーズもあったりする。
そんな個性的な「仙禽」という酒を昨年は一通り追ってみた。
時系列通りにまずは活性にごり酒「雪だるま」。
可愛いラベルと雪に見立てた“おり”がよくわかる透明ボトル。
味わいもガスによる爽快感と“おり”によるシルキーな甘さのハーモニーが特徴。
毎年楽しみにしているファンも多い。
もろみを搾る工程の序盤(あらばしり)、中盤(中取り)、終盤(せめ)でそれぞれ商品化したマニアックなものもある。一般的に「中取り」が一番美味しく贅沢な部分とされているが、呑み比べるとその印象も変わる。
生酒ゆえ開封してからの変化も楽しみながら冷やしたままで呑んだり温めてみたり、3種を同時に比較しながら楽しむ。
個人的には雑味も味わいの一部であることを教えられる「せめ」に毎年注目している。
ふりがながないとまず読めないラベル文字が特徴な「モダン 仙禽」。
原料米は地元で作られた「ドメーヌさくら亀の尾」。
「仙禽」という酒を一番理解しやすい商品ではないかと考える。
比較的入手しやすいシリーズであるのも嬉しい。
他にも雄町や山田錦を使ったものもある。
こちらも定番シリーズである「クラシック 仙禽」。
こちらは火入れしてあり安定感ある味わいが特徴。
常温以上で楽しめる。
こちらも雄町、亀の尾、山田錦の3種ありすべて「ドメーヌさくら」。
雄町&火入れという同条件で「而今」との呑み比べもしてみた。
比較することでバランス感覚に優れた「而今」に対し、より明確な主張を持つ「仙禽」の酒質がわかる。
こちらも初見ではまず読めない「仙禽 一聲(いっせい)」。
ドメーヌ&テロワールを具現化、昨年初めて登場した商品である。
ドメーヌとは酒造りの工程を自分たちで一貫して行うことを言う。
多くの蔵は米は農家から買うが、米も自分たちで作ってしまおう!ってのがドメーヌという思想。
テロワールは田んぼで使用してるものと同じ水脈を使ってお酒を作ろうという土壌の個性を生かす思想。
精米歩合も麹米・掛米共に35%まで磨いたまさにプレミアムシリーズにふさわしい逸品。
夏の時期には「かぶとむし」。個人的には一番好きな味わい。
この独特の味わいはどこか懐かしい少年時代を思い出させる。
子供の頃は酒なんか呑まなかったのに不思議な感覚(笑)。
ワイン酵母を使用した「ドルチェ」シリーズの一つである「Dolce-Aroma(ドルチェ・アロマ)」。
残念ながらこのシリーズは終わってしまうらしい。
この後説明する「ナチュール」シリーズを継続させるためあまり多くの酵母を扱うのはリスクが伴う、という理由からとか。
これこそ「仙禽」の“熱量”を感じられる商品だっただけに残念である。
ただしそこまでして成し遂げたかった新たな“思想”があったとあれば理解できる。
昨年からの新シリーズ「ナチュール」。
ネーミングからわかるように超自然派をコンセプトにした今後の「仙禽」の新たな軸になるかもしれないシリーズである。
酵母無添加の蔵付き酵母、木桶を使い生酛で醸す。使用する米は古代米・亀の尾。
現代の醸造に関する知識やデータを元に昔ながらの製法で酒を作ったらどうだろう?という考え方だろうか。
全部で8本の木桶で醸造、うち6本がナチュールシリーズとなった。
(残り2本は赤とんぼと「焼鳥×和酒 遊」のPB酒「Amuser(アミューゼ)」に)
Un(アン)から始まり、Six(シス)で完結。
最初の Un(アン)は購入できなかった。
due(ドゥ)は「はせがわ酒店」でいただいたが低精米(90%)とは思えないクリア感は凄いと感じた。
trois(トロワ)からようやく購入することができた。
ここからクレヨン画アーティストharumi niwanoによるものに変更。
彼女はまずそれぞれのお酒を呑んでその浮かんだイメージを作品にしているのだそうな。
最初の3つは生酒。quatre(キャトル)からは火入れになる。
直線で構成された重なる碧い線は輪郭がクリアな酒質を表現しているのだろうか。
後日全て飲み比べられる機会があったがtrois(トロワ)とquatre(キャトル)が最も好みの味わいであった。
cinq(サンク)はなぜか写真紛失。最後のSix(シス)はかなり乳酸を感じられる味わい。
温めた方が好みの味わいだった。ジャケットのように日だまりのようなほっこりとした感じ。
赤とんぼはナチュールのプロトタイプと共に味わうことができた。
なぜ昨年版のが雄町なのかは不明。これ聞き忘れた。今度仙禽庵の人に聞いてみよう(笑)。
個人的には2015年版「生酛 亀の尾」が圧倒的に良かった。
ナチュールシリーズのどれよりも(笑)。
そして一巡して今年版の「雪だるま」と搾り違い3シリーズ。
ちょうどタイミングよく「かぶとむし」入荷のお知らせもやってきた。
全て呑む機会がなかったナチュールシリーズ、運よく先日6シリーズ全てを呑み比べられる機会があった。
しかも「焼鳥×和酒 遊」の田上夫妻を迎えてというスペシャルな会に。
(つづく)
「稲毛屋 流輝(るか)を味わう会」に参加
恒例の「稲毛屋」での日本酒を味わう会。
今回は群馬の松屋酒造が醸す「流輝(るか)」を味わった。
松原広幸さんとはイベントなどで何度かお会いしていたのだが
単体でのお酒の会でお会いするのは初めて。
非常に楽しみにしていた。
酒質はクリアながらも柔らかい甘さと酸によるすっきりとした後味。
松原さんの人柄のような優しい味わいは最後まで飽きずに楽しめた。
【乾杯】流輝 純米大吟醸 全国新酒鑑評会出品酒(仕込み7別採り)
米:兵庫県産山田錦40%精白
01:流輝 純米吟醸 初搾りおりがらみ生(仕込み1)
米)新潟県産五百万石55%精白
02:平井城 特別本醸造 火入(仕込み2)
米)若水米60%精白
03:流輝 純米吟醸 無濾過生(仕込み3)
米)群馬県産若水米
04:流輝 純米 紺ラベル(仕込み4)
米)麹 群馬県産若水米60%精白 掛 滋賀県産日本晴60%精白
05:流輝 純米吟醸 白桃色無濾過生(仕込み5)
米)群馬県産若水米55%精白
06:流輝 純米吟醸 山田錦おりがらみ生(仕込み6)
米)兵庫県産山田錦60%精白
07:流輝 純米大吟醸(仕込み7)
米)兵庫県産山田錦40%精白
08:流輝 純米吟醸 山田錦無濾過生(仕込み8)
米)滋賀県産山田錦60%精白
09:流輝 純米吟醸 山田錦無濾過生(仕込み9)
米)滋賀県産山田錦60%精白
10:流輝 夏囲い 亀の尾(仕込み14)
米)群馬県藤岡産亀の尾60%精白
11:平井城 純米吟醸 舞風(仕込み15)
米)群馬県産舞風米60%精白
今回「オール群馬」の地元に特化した銘柄「平井城」を味わえたのもポイントが高い。
温めるとよりその酒のポテンシャルを感じられる懐の広い酒質。
「流輝」と交互に楽しめば無限に呑める(ような気がする・笑)。
面白かったのは「08」と「09」の仕込み違いによる呑み比べ。
酸の存在が強いか弱いかの違いではあるがタイミングによってその印象も変わる。
同じテーブルで同席された方が持参していたウコンパン。「稲毛屋」近くにあるパン屋で購入したとのこと。
水沢うどん
この日は昼食が遅くかつ量も多かったため肴はほとんど補給せず。
ただし個別にわけられたものはなんとか消費。
しかしいきなりうどんからってのは参った(笑)。
この時点ですでに腹パン状態。
そら豆。
合鴨蒸ロース。これ美味しかった。
焼鳥。
さしみこんにゃく。こういうのが腹パン状態には助かる。
コシアブラおひたし。天ぷらは食べるがおひたしは珍しい。
鶏サラダ。ほとんど手つけず。
長芋と厚揚げの煮物。もう無理(笑)。
鰻ひつまぶし。出汁でなんとか流し込む。
松屋酒造の松原さんと酒屋「針金屋」の加藤さん。
お二人ともとても真面目で真摯な方で丁寧に説明してくれたのがとても好印象。
配布された仕込み順も明記された丁寧なスペックシートが、まるで我が子を育てるかのように愛情込めて醸しているのが容易に想像できた。
晩酌ダイジェスト2017.05
季節はすっかり夏である。
真夏は涼しい室内で燗酒を楽しむ変な酒癖もあったりするので
ビールは初夏と晩秋が一番美味しいと思うのが俺の最適解。
そんなタイミングでヱビスが「エル特急」をテーマにした「日本の鉄道ヘッドマークチャーム」というおまけをコンビニ限定でやりだしたため全てコンプリートすべくとにかく呑んだ。
第3弾の今年は全18種類。鉄道にはあまり興味はないが集めることに意義がある(笑)。
ビール本体に興味ある俺はコンプリートしたチャームはとある鉄道マニアの方にプレゼントした。
すでに俺の中でヱビスと並んで定番となりつつある「GRAND KIRIN IPA」。
その「GRAND KIRIN」シリーズに初夏にふさわしいネーミングとジャケットをまとった
新製品が出たので早速試してみた。
“にごっている。澄みきっている。”というクリエイター魂をくすぐるコピーがまた秀逸。
柑橘系のフルーティーな香りと爽快感はまさにこのカラッとした季節に最適な1本。
にごりつながりで「仙禽 ゆきだるま」を開封。この酒は初夏にいただくのが最適と思う。
氷温貯蔵だと凍ってしまうのが難点だが(笑)。
「はせがわ酒店」で試飲販売していた「竹林」から“オーガニック”と堂々記されたものをチョイス。
この認証を受ける大変さ(手続きや調査、費用)はいろいろ話に伺っている。
自社田を持ち、こだわりの米を作りさらに酒にする。
蔵人からの話も加えてその思想を感じながら味わう。
鈴木三河屋の頒布会4月分も味わう。
「花巴」は地元米・吟の里を使った完全オリジナル商品のおりがらみ。
それを少し前に発売した無加圧直汲みと呑み比べてみた。
同じタンクの酒ながらも絞り違いとオリの有無で印象が違う。
うすにごりの方が甘さを感じる分旨さを感じやすい。
直汲みは少し時間が経過した分、口開けから旨味全開。味がのって抜群に旨い!
「木戸泉 特別純米 無濾過生原酒」は王道・山田錦を使用。
こちらも鈴木三河屋SPである。正直こちらの方が俺の好み。
「木戸泉」のパワフルな酒質はさすが。
夏酒も出揃いはじめた。特に印象的だったのがこの2本。
夏酒の定番になりつつある「Ice Breaker」と「陸奥八仙 夏吟醸」。
「Ice Breaker」は口開けたては少し雑味を感じたが、開封二日目以降は味も落ち着いた。
いろいろ試したがやはりロックで頂くのが最高。
「陸奥八仙 夏吟醸」は甘味を強目に感じながらも後味さっぱり。
こちらもロックで頂くのがちょうどいい塩梅で楽しめた。
冒頭でこの時期はビールが美味しいと豪語したがやはり日本酒も最高(笑)。
第83回多摩独酌会の想ひ出
年2回恒例の多摩独酌会に参加してきた。
前回呑みすぎた反省から酒量をセーブ、きき酒コーナーは今回パスした。
今回ギリギリの到着。開会の挨拶がすでに始まっていた。
なにやら「夢心酒造」の東海林さんが表彰されていた。
マメに参加してくれてありがとう的な感じらしい。
そんな東海林さんを記念にパチリ。派手な電光掲示アクセがお茶目。
今年発売の新商品「鍋島 Blossoms Moon」と飯盛蔵元杜氏。
北海道の酒米「彗星」を使った酒。いい意味で「鍋島」っぽくないところがよかったと感想を伝えたが、飯盛さんはあまり気に入っていないらしく来年は少し改良したいとのこと。
ドライでシャープな感じはラベルから感じられるイメージと違うかも。
「陸奥八仙」の八戸酒造。今回は弟の伸介さんが参戦。
前回この酒が原因で記憶喪失してしまった「赤武」も元気良く参戦。
NEXT5の「一白水成」の康衛さんはなんと蔵元が結成した野球チームのユニフォーム姿で参戦。
かっこいい、ってか欲しい(笑)。
背番号はもちろん「189(イッパク)」。
以前「稲毛屋」で偶然お会いした「五橋」の仲間杜氏。
「五橋 five」蔵押しはピンク。
こちらもイベントなどでちょくちょくお会いしている「流輝」の松原さん。
今週行われた「稲毛屋」での会の模様はまた後ほど紹介。
これまた来月行われる「稲毛屋」の「而今を味わう会」に参加いただく木屋正酒造蔵人、土井さん。
こちらも而今Tシャツ今年版を入手して参戦予定。
提供いただいた酒は純米吟醸の無濾過生が中心。加えて発売したての「山田錦火入」も。
「CRAFT SAKE WEEK 2017」初日ぶりの再会、イケメン蔵元・首藤さん。
軽妙なトークが好きな高千代酒造の山田さん。
この日も絶好調(笑)。
東京の酒も旨い!豊島屋酒造「屋守(おくのかみ)」は安定の旨さ。
久しぶりにお会いした泉酒造の永井さん。
ようやくお会いできた裏ラベルのポエムが好きな「射美(いび)」の杉原慶樹さん(左)。
意気投合していろんなグッズいただいてしまった(笑)。
今回のきき酒コーナーは「十四代」を当てよう、ではなく自分が気に入った酒を投票する趣旨に。
一番人気は毎回上位に食い込んでいる印象のある「陸奥八仙」。
今回かなり酒量を抑えたはずなのに「餃子の満州」での反省会の記憶が飛んでいた。
さらにその後「CRAFT SAKE WEEK 2017」にも行ったのだがこれまた記憶曖昧。
秋の参戦はマラソンシーズンのため見送る予定。
東京と横浜、当たるといいなぁ。
噂の仙禽庵(個人宅)に初潜入
前回エントリー、「CRAFT SAKE WEEK」初日参戦後、俺は中村橋駅に向かっていた。
sakesuki.hatenablog.jp
駅近くにある通称「仙禽庵」、ただの個人宅ながらも「仙禽」と日本酒と器と肴を愛する想いが詰まった憩いの場所。
ちょうど桜が満開の時期に「仙禽庵」前の夜桜を愛でに初訪問。
空き瓶の量に“仙禽愛”を感じる。
その他ラベルにサインが書かれたものなどいろいろとレアなものもあったり。
ただ「焼鳥×和酒 遊」開店3周年の立て札や麹蓋に突っ込んだら負けかな、って思ってる(笑)。
独身男性宅とは思えないクオリティの高い肴。
酒や器とのペアリングも考慮されている。
酒も「超 王祿」の五つ星(中取り)が呑めたりする。
「笑四季」のタイトルからしてかなりポエムな作品もあったり。
「玉川 純米吟醸 雄町」などクオリティの高い酒と肴を楽しむ。
そんなとある春の夜。
ってか肝心の「仙禽」呑んでなかった(笑)。
「CRAFT SAKE WEEK 2017」の思い出
昨年も開催され好評だったイベント「CRAFT SAKE WEEK」。
ただ昨年のこの時期は多忙で精神的にも余裕はなく、一度も伺うことができなかった。
今年はなんとか最低目標の3回行けたよ、なエントリー。
中田英寿プロデュースによる日本酒とアート、音楽が融合するイベント。
今年は六本木のみならず博多でも開催。
よりスケールアップした内容となった。
4月7日から16日の10日間、毎日違うテーマに沿った10蔵が登場。
計100蔵から選りすぐった酒が楽しめるという内容。
最初にまずグラスと酒やフードと交換できるコイン6枚が含まれたCRAFT SAKEスターターセット(3,500円)を購入。
グラスが入場料代わりとなり、次回からグラス持参すれば追加コインのみで楽しめるシステム。
追加コイン(6枚分/1,500円・11枚分/2,500円)は会場で購入することができる。
4月7日「TOP GUNSの日」
イベント初日にふさわしいスター銘柄「冩樂」や「飛露喜」などが集結。
事前に「Sakenomy」アプリ経由でチケット購入することで1枚コインが追加、
さらに16時前に入場でコインが1枚もらえた。
この日は宮泉銘醸の宮森さんにも初めてお会い出来たのが最大の収穫。
(写真は他の方も含めた集合写真ゆえ非掲載)
後日開催された「独酌会」でもお会いした「成龍酒造」のイケメン蔵元・首藤さん。
最近のトレンド、テロワール&低アルコールながらもしっかりとした旨味を持った酒、
「手取川 “U” yoshidagura 山廃純米無濾過生原酒」はかなり良かった。
独特の世界観と味わいで注目している「笑四季酒造」の竹島CEOにも初めてお会いできた。
コイン1枚で呑めた「飛露喜 特別純米」はやはり旨かった。
「冩樂」の蔵元?さんとのコラボもなかなか珍しいかと(笑)。
会場にはお酒に精通している売り子もいてゴリゴリオススメしてくる(笑)。
コインが足りない〜なんて言おうものならすかさず「その場でコイン買えます」と瞬殺。
彼女はオーストリアで活動しているプロの音楽家。
日本酒を世界に広めるべく勉強を兼ねてこのイベントに参加するために来日してきたとのこと。
「冩樂 純米吟醸 備前雄町」はこの日イチバンの旨さだった。
となりにいた美女二人組とも仲良くなってしまい、ついつい長居してしまった。
さっと呑んで帰社する予定だったが結局そのまま次の目的地に行くことになってしまった(笑)。
次に参加出来たのはちょうど一週間後の4月14日。
その間にも魅力的なテーマの日もあったのだが来ることができなかった。
この日は熊本地震からちょうど1年ということもあり「九州男児の日」というテーマ。
「崇薫(すうくん) 純米吟醸」は熊本の酒。1日も早い復興を願い献杯。
この日も会場で多数の知り合いと遭遇。
今回はメジャーな銘柄には極力行かない予定だったが、
売り子にゴリゴリ勧められ頼んでしまった「鍋島 純米吟醸 雄町」。
イベントではおなじみのきき酒師の漫才師「にほんしゅ」の浅浦さんとも遭遇。
売り子のレベルが高すぎて次々落とされていく俺(笑)。
またもや勧められるがままの「田中六十五」をいただく。
売り子のラスボスクラス・あおい有紀さんも登場。
コイン3枚の純米大吟醸クラスの酒をゴリゴリ勧めてくる。
この日も簡単に落ちてしまった俺。
熊本銘酒「瑞鷹 純米大吟醸」はこの日イチバンの旨さだった。
最終日の4月16日は「チーム十四代の日」。
この日は「独酌会」→「餃子の満州」からの参戦。
特に酒豪でもない俺はもうフラフラ状態。よって唯一記憶が曖昧であった。
すでに夕方だったからなのか「高木酒造」の顕統さんや「木屋正酒造」の大西さんにはお会いできず。
ただせっかくなので酒は2杯だけではあるがいただいた。
レベッカ・ウィルソンライさんに注いでもらった「而今 純米吟醸 山田錦火入」。
「十四代 中取り純米吟醸 播州山田錦」は生酒らしいフレッシュな味わい。
最後なのでコイン消化も兼ねて料理もいただく。
普段行けないような名だたる店が様々な料理を提供してくれるのも魅力。
1コイン(250円)で楽しめるものから最高8コイン(2,000円)するものまで多彩なラインナップ。
この日は麻布十番「ひらた」の「イワシの粒マスタード焼き」をチョイス。
松徳硝子のSHUKIシリーズのグラスはイベントが終わった後も使えるのがいい。
余ったコインは来年使えるかな?
中田英寿本人も普通に会場にいて楽しんでいたりとかなりフリーダムで楽しいイベント。ぜひ毎年続けて欲しい。
CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS