酒トレ Vol.52

久々の酒トレ。
さぼっていたわけではなくまとめる暇がなかったため去年までのはいつか
ダイジェスト版として記録に残す予定。

今年の酒トレは年明けにふさわしい「新政 新年純米しぼりたて」と
十四代 純米大吟醸 極上諸白」のミーハー丸出しコンビからスタート。

◎「新政 平成二十九年 新年純米しぼりたて」
生酛っぽい味わいもしっかり出しながら非常にフレッシュでクリアな味わい。
さすが技の「新政」ナイスアレンジ!

◎「十四代 純米大吟醸 極上諸白」
やはり美味い「十四代」!兵庫県特A地区産の山田錦と愛山を絶妙にブレンドした絶妙な旨さ。
甘さをしっかり出しながらもキレ・苦味も程よく心地よい程度に感じられる。
フレッシュでしっかりした味わい。

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最高峰の酒米兵庫県東条産山田錦を原料米に使った二つの蔵の酒を呑み比べ。
而今 純米吟醸」は昨年9月製造、精米歩合は50%。
十四代」に近い味わいながらももう少し米ならではの味わいをしっかり感じられる。
而今」テイスト満載の安定した味わい。

手書きラベルが特徴の「澤屋まつもと」は2014年産の山田錦を醸したものを低温熟成した昨年12月製造の酒。
精米歩合は不明。丁寧に熟成された感満載。
甘味、酸味、苦味のバランスが良好ながらもしっかりとした存在感。
ただフレッシュさも失われていない深い味わい。

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かつて「森の翠」という銘酒があった。リアルタイムで味わったことはないが
いい噂しか聞かないからとても美味しかったのであろう。
杜氏の宇高さんが「三芳菊」へ移籍して最初に醸した酒が日本晴を醸した「山廃三芳菊」。
その通常の酒と“おり”を加えたバージョンとの呑み比べ。
基本同じ酒ゆえ単に“おり”が加味されたものが好みかそうでないかの違い(だけだと思う)。
通常の「三芳菊」を想像して呑むといい意味で裏切られる“普通”に旨い山廃純米酒
どっしりとした味わいの中に存在感あるのびのある酸味。クリアな良質な酒であることが感じられる。
常温かもう少し温度上げた感じも味わいたい。
個人的にはおりがらみ版が好み。

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◎「千代緑 純米吟醸 日本酒ヌーヴォー2016」
昨年より明らかにクリア感が増したように思える。旨味もふんだんに感じながらもスッキリクリアテイスト。
かつての「新政」に近い雰囲気も感じられる。旨い!

?「志太泉 蔵出しいちばんにごり 8年熟成」
俺の中で最大の問題作。熟成酒にはある一定の理解があると思っていたがこれはちょっとダメだった。
ただしヒネてるという感じではない。ものすごい“おり”の量。
そのためかなり濃厚ではあるが酸味&苦味が特に際立っていて好みがものすごく分かれる。

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◯「射美 吟撰 槽場無濾過生原酒」
甘旨!濃厚な甘味を感じるもののすっとキレる。このアレンジは見事!

◎「楯野川 純米大吟醸 限定流通品」
通常版との違いはわからないものの非常に旨い!
甘味に比重を置きながらも酸味とのバランスが最高なスッキリクリアテイスト。
多分これを「十四代」と出されても俺はわからない(笑)。

◯「獺祭 純米大吟醸50」
ご存知「獺祭」。旭酒造もすっかり中堅の規模になり製品の入手も比較的楽になってきたか。
久々にスタンダードな磨き50%のをいただく。
山田錦の持つ旨味をきっちり出した感あり。甘味・酸味・苦味バランス良し。

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味というより毎回裏ラベルの杉原慶樹氏のポエムが楽しみな俺。
今回も実に味のあるポエム、素敵です。

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◎「陸奥八仙 特別純米 おりがらみ 無濾過生原酒」阿波屋オリジナル
“おり”の甘味ある「八仙」らしいキレのあるクリアテイスト。
どこかやさしいさを感じる味わい。

◎「信州 亀齢 特別純米 美山錦」
信州の酒らしい甘味を感じながらもやさしいキレが心地よい。

作られている場所や米は違うもののどこか共通したものを感じた。

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