九平次セミナーからの稲毛屋【2017.10.29】

赤坂にある「鈴木三河屋」。我が家の酒の9割近くはここで購入している。
縁あって転職後も赤坂勤務となり、頒布会購入含めお世話になっている。
今回は鈴木社長が企画した日本酒セミナーに参加したお話。

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もっと日本酒について知ってもらおう、そのために酒蔵の方の思いを直接伺う機会を設けよう、という趣旨らしい。
第一弾は「醸し人九平次」でおなじみ「萬乗醸造」久野専務が日本酒について熱く語る2時間となった。
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色々語っていただいたがおおよそ以下のような内容。
(文才ないので箇条書き)
・我々はお米のお酒“純米酒”にこだわっている。それゆえ酒作り=米作りと思っている。
・お米を取り巻く農業の将来に強い危機感を持っている。
・お米をたくさん消費することで農家が潤い、酒米を含めたお米の生産が活発になり、結果良質なお米・お酒をみなさんに提供できる。そんなシンプルながらも確固たる構造を作り上げたいが現状はなかなか難しい。
・消費は年々減少し、農業に従事する人の高齢化・後継者不足で理想とはほど遠いのが現状。
・自ら田んぼを持ち、夏は米作り、冬は酒作り、そして海外の市場などにも積極参入して頑張っている途中。
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まだ話し足りない感じではあったが2時間みっちり語っていただいた。

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テイスティングは違う蔵3種の呑み比べ。
全て山田錦のみを使用、それを50%精米したお酒。
どこが美味しいとかではなく蔵の思想で同じスペックでもこれだけバリエーションがある、
ということを知ってもらいたいという意図。

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個人的には“思想あるモノづくりを応援したい”と思っている。
そういった意味で今後も「萬乗醸造」のお酒、思想あるその他の日本酒を愉しむことで支援できたらと改めて思った。
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あっという間にセミナーも終わり、その気持ちが冷めないうちにF夫妻をナンパし「稲毛屋」に直行。
やはり何事も復習が大切だ。

この日は山口にある「阿武の鶴酒造」という休眠していた蔵を復活してできた新銘柄「三好」が入荷したとのことで早速テイスティング。通常は火入れしたものを出荷しているが特別に生酒バージョンがあるので呑み比べ。

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而今」の愛山も口開けのをいただく。この年はお酒の会でのフライングお披露目がなかったのでこの日はじめて2017年版愛山を味わう。しっかり熟成させていたので味ノリは抜群!

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ついでに吉川&東条の飲み比べも。

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その他にも気になる銘柄を存分に味わう。日本農業の未来のためにも呑んで応援!
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肴も普段あまり食べないもの中心にセレクトしてみた。
鳥料理にも定評ある「稲毛屋」ゆえ今回は鳥中心のチョイス。
焼き鳥盛り合わせからの
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焼き鳥丼。

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鰻の小骨つくだに。

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やはり外せない鰻の蒲焼。

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〆はお茶請けでさっぱりと。
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日本酒についてよく学び、改めて考えなおした1日。

 

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