酒トレ Vol.50
とにかく酒経験値を高めるべく始めた酒トレ。
ただ呑むだけでなくなるべく特徴を自分の言葉で表現しているつもりだが
これがまた難しい。色々な意味で目下修行中。
◎「而今 特別純米 火入れ」
麹米に山田錦、掛米に八反錦を使用、精米歩合60%の特別純米。
個人的には八反錦の特性はこの特別純米で生きていると思う。
安定した酒質。甘味がありながら酸がしっかり締めてくれる。
そして心地よい苦味がいいアクセントに。
「而今 純米大吟醸 NABARI 2015」
三重県名張市産の山田錦を使用、精米歩合40%の純米大吟醸。
この後に控えている「東条産」「吉川産」を意識してか
今年から「名張産」を強調したラベルに。
特純よりクリアでスッキリした味わい。
甘さ控えめで酸をしっかり効かせたここ最近の傾向をより昇華させた感じか。
◎「風の森 露葉風(つゆばかぜ)純米」
奈良県の酒米「露葉風(つゆばかぜ)」で醸した酒。
この米の特性は知らないが安定の‘風の森テイスト’を味わえる。
ほどよいガス感、ラムネテイスト。バランス感覚に優れた酒質のいい酒。旨い!
◎「山本 純米吟醸 ドキドキ」
リンゴ酸を大量に生成する特殊酵母で仕込んだ夏にピッタリの酒。
甘酸っぱく軽やかなテイスト。暑い夏にふさわしい味わい!
◎「泉川 純米吟醸」
ご存知「飛露喜」の地元向けの酒。
完全な食中酒テイストでただひたすらダラダラ呑めるテイスト。
「飛露喜」のような分かりやすい味わいというよりはいぶし銀の味わい。
気軽に入手できるのであればデイリー酒にしたいぐらい。
「射美 特別純米 槽場無濾過生原酒」
独特の味わい。濃厚甘苦テイスト。
「DATE SEVEN Sparkling ~episodeⅡ~」
今年の「DATE SEVEN」は低アルスパークリング。
ラベルがシャレオツなら味もシャレオツな感じ。
洗練スッキリ旨甘。
個人的にはもう少し寝かした方が味が落ち着いて美味しくなりそうと思う。
ゆえに個人所有の酒は一年寝かせて味わう予定。
「新政 生酛木桶仕込 コスモスラベル」
ラムネ、甘酸っぱい、木桶の香り。
個人的には木桶の香りってのは必要ないと思っている。
「而今 純米吟醸 山田錦」を産地違い(吉川&東条)で呑み比べる
激務につき久々の更新。
そしてほぼリアルタイムなネタ。
昨年衝撃のデビューを飾った「而今 純米吟醸 吉川山田錦」。
店などで何度かいただいたが久々に唸る旨さの酒だった。
個人的に価格と味のバランスが最高な「而今」と感じた。
今年はその吉川産山田錦に加え新たに東条産山田錦も登場(スベってないからね)。
この瞬間を待ちわびていた。
昨日「稲毛屋」に入荷したとの連絡を受け早速ランチタイムに突入した。
空瓶ではあるが昨年の吉川山田錦とのラベル比較。
味も比較出来たら最高だったのに。
吉川とか東条は産地の名称。
兵庫県三木市吉川町、そして兵庫県加東市(旧東条町)
それぞれの特A地区山田錦を50%磨いた酒が今回の2種。
鈴木三河屋の社長いわく純粋に米の違いだけらしい。
早速呑んでみる。
吉川山田錦はキリッとした酸が終始心地よい。
甘さもあるがそれ以上に酸の存在感がある。
東条山田錦は優しさ溢れる甘さが特徴。
だが最後にキチッと酸が〆てくれる。
温度帯をあげるとその特徴がより顕著になる。
あ〜温めたい(笑)。
そういうお遊びは個人所有の酒で楽しむとして
久々の「稲毛屋」ゆえ肴も同時に楽しむ。
夏期限定の「冬瓜の冷やし鉢」をいただく。
出汁の旨みがまた酒に合う。
定番の鰻串もいただく。肝はタレで。
ヒレは塩で。
前回食べられなかったランチ鰻を久しぶりに満喫。
2種の「而今 山田錦」と肴と鰻を堪能。
(そんなに離れていない)産地の違いだけでこれだけ味わいが変わるというのもまた一つ勉強になった。
まだまだ奥の深い日本酒の世界の片鱗を垣間見た。
麦酒庵で暑気払い
前回の時にはドタキャン食らって急遽他の酒好き女子を誘い(全額奢り)なんとか「麦酒庵」初デビューを果たした俺。
今回は当初一緒に行く予定だった方と再訪する機会が訪れた。
しかしやはり仕事が多忙ゆえ30分ほど遅刻。
その間一人で入店、軽く「ナギサビール」を一杯。本を読みながらしばし待つ。
つまみも頼まないとということで「豚タンの味噌漬け」なるものをチョイス。
旨かった〜。
無事友人とも合流し、最初の日本酒一杯目は「山城屋 純米吟醸 越淡麗」からスタート。
新潟の酒が好きと伝えたらこれが出てきた。
好みの伝え方で出てくる酒が変わるシステム。指名制度ではないところが難しい。
今回も水田さんを色々悩ますべく毎回違う変化球なオーダーをしてみた。
確かオイスターフライの小さいやつ。
続いて真牡蠣と岩牡蠣をそれぞれオススメのやつをチョイスしてもらう。
水田さんが「牡蠣とのペアリングはこれしかない!」と他の客にも豪語していた酒をいただく。
「大治郎 山田錦 純米生酒」。生酛純米生酒で酒米は山田錦と渡船六号の掛け合わせ。
確かにこれが実に合う!牡蠣を食べた後に「大治郎」を呑むと牡蠣の旨味が再び口の中に広がる。
酒の旨味も膨らみ相乗効果抜群。さすがガチプロが豪語するだけあるわ。
牡蠣が2ピースあるので他にもオススメあるか伺ったところ迷いに迷い出されたのが「寿喜心(すきごころ)」。
雄町純米生原酒である。
相手には「十六代九郎右衛門 純米吟醸 愛山 ver.春」が出された。
こちらも無濾過生原酒ではあるが完全にスイーツな味わいだった。
次に暑い夏にふさわしい低アルで爽やかでポップなシュワシュワした感じのやつ、
と相変わらず無茶振りしてみたら出されたのが「風の森 ALPHA TYPE1 夏のALPHA」。
ああ、こういうオーダーしたら「風の森」になるのね、と学ぶ(笑)。
ボードに本日のオススメ的なメニューがあったので早速「生しらす」をオーダー。
この苦味がまたいいよね。
相方には「作(ざく)PROTOTYPE(Code Name “N”)」が出されていた。
前回オーダーできなかった熱燗もオーダーしてみる。
「王祿」みたいなのが好きと言ったら出てきたのが「悦凱陣 純米酒 オオセト仕込 無濾過生」。
ある意味定番ではあるが間違いない。
そして相方には「十字旭日(じゅうじあさひ)純米原酒 生酛 改良雄町」。
こちらもどっしりした味わい。
それらを最高の燗にしていただく。燗戻ししてくれたり、水足したり。
水田ワールド全開である。
それぞれ〆の一杯は「雨後の月 純米吟醸 Black Moon」と「羽根屋 純米大吟醸50 翼」。「雨後の月」は赤磐雄町100%使用50%精米のやつ。
いろいろ話していて食べ物とのペアリングも追求していかないとダメとか
ワインのような、的なオーダーは水田さん詳しすぎて無効であること、
そして最近お気に入りの「花ゆず」にも水田さんよく通われるそうで
俺が女将と思っていた方はただの酒好きな従業員であることも発覚。
さすがいろいろ知ってらっしゃる(笑)。
晩酌ダイジェスト2016.08
更新滞りまくり。
まずは栃木銘酒の取り扱いに定評ある「ましだや」特注限定品の「姿」。
無濾過生原酒バージョンの「SG」。
フレッシュさと芳醇な旨味を両立させた逸品。
旨味濃いけど後味さっぱり。
燗にもしたけどこれは冷酒が旨かった。
一升をたっぷり満喫。日本酒に興味ない人でもその名前ぐらいは知っていると思われる「越乃寒梅」。
その45年ぶりの新製品が出たというので早速取り寄せてみた。
45年ってどのぐらいすごい年月かというとまだ俺が生まれてない時に新製品出して以来ってこと。
なんだかよくわからないけど石本酒造謹製「越乃寒梅 純米吟醸 灑(さい)」を早速呑んでみる。
そもそも「越乃寒梅」なんて久しく呑んでなかったから久々の再会に胸躍る。
ん?最初の印象は「あまり変わってなくね?」って感じだった。
だがそもそも以前「越乃寒梅」呑んだのって10年ぐらい前だろうか。
もう味の記憶なんてすっかりないため、呑み比べするため「越乃寒梅 無垢」を購入してみる。
「越乃寒梅」もいろいろ精米歩合と醸造アルコール添加の有無でラインナップがあり同じ“純米吟醸”に当たるのがこの「無垢」である。
呑み比べ。味の方向性は変わらない。ただ「無垢」にはいい意味で米の旨味、乳酸っぽい味わいがある。
これこそが燗にした時により深い旨味になるやつで俺はこのテイストが好きである。
反面「灑」はその米系旨味をごっそり除去してよりクリアな味わいになっている。
おそらく様々な料理とのペアリングを考慮した時この味わいは邪魔になると判断したのだろう。
そして冷やして呑んでこそポテンシャルを発揮する味わいと感じた。
これこそ時代のニーズに合わせた変化であろう。ただ基本的な味はブレていない。
芯の通った酒、それこそが「越乃寒梅」の良さであると改めて感じた。
平和酒造のビールなども呑んでみたりする。
実は大のビール党だったがここ数年ですっかり日本酒党にジョブチェンジした俺。
だが暑い夏はゴクゴク呑めるビールが美味い。
「紀土」もいいけど「PALE ALE」もいいね。
赤星も外せない。でもやっぱり瓶ビールで味わいたいよね。
スパークリング日本酒仕立てというのにもチャレンジしてみる。
大手の酒も欠かさずチェック。
3種類あったうちの「りんご味のうたかた」をチェック。
日本酒ベースに低アルコール(5%)でりんご果汁を加えたやつ。
こりゃジュースだね。でもナウなヤングにはウケそう。
おっさんは夏でも普通に燗酒を楽しんでいるよ。
鈴木三河屋の頒布会酒をとことん味わい尽くす
少し前に鈴木三河屋の頒布会酒13本一度に呑み比べというプチイベントを行った。
そこで残酒を自宅に持ち帰り、晩酌ついでにさらにいろいろな温度帯で呑み比べてみた。
持ち帰ったのはいずれもいぶし銀の銘柄。
「乾坤一 純米吟醸 美山錦 酵母B SP 27BY」
「根知男山 純米吟醸」
「木戸泉 特別純米 SP 27BY」
「〆張鶴 純米吟醸 山田錦」
「群馬泉 純米吟醸 淡緑 生 SP 27BY」
時間が経過してしまったので味の記憶は曖昧ではあるが
「〆張鶴 純米吟醸 山田錦」がオールラウンダーな味わいとして、
やはり燗でこそ旨い「木戸泉」もなかなか良かったが、
個人的には「群馬泉 淡緑」がぶっちぎりにお気に入り。
火入れもいいがやはり生だよね〜。
また頒布会に登場することを期待したい。
こうして第35回鈴木三河屋頒布会酒を全て堪能。
すでに36回の酒も届きはじめているのでどのタイミングで開けようか思案中。
まだまだお楽しみは続く。
晩酌ダイジェスト2016・07
圧倒的に家呑み派な俺。休肝日?ないねそんなの。「鍋島」の「Summer Moon」。
ひやおろしの「Harvest moon」こそが至高と思っているが
毎年ついつい買ってしまうのがこの夏酒。
冷やして燗にして呑んでみるがこれに関しては冷やした方がいいと思う。
「鍋島」テイストな甘さもありながらさっぱりとした味わい。
「久保田 翠寿(すいじゅ)」。
季節限定の生酒タイプ。ミドラーな俺は名前だけで購入(笑)。
芳醇ながらも後味が綺麗な余韻。
冷やしても美味いが軽く温めると旨味がグワッと広がりまた違う味わいが見えてくる。夏でも燗。「木戸泉 特別純米 鈴木三河屋別誂 ひやおろし」は頒布会用のSP仕様。
店のお宝ストック分のをいただく。
酒質が安定してるからどの温度帯でもいける。
個人的には一度65度まで上げて少し冷ましたのがお気に入り。肴は同じく「鈴木三河屋」で安く販売していた「ホタルイカ魚醤干し」。
チビチビかじるだけでも濃厚な味わい。
一匹で一合。一袋分なら一升はいける。はず。たぶん(笑)。
酒トレ Vol.49
多忙につきブログ放置気味…。
◎「黒龍 大吟醸 しずく 6年熟成」
綺麗に熟成されている。濃厚な味わいながらもキレッキレの酸。
◎「新政 No.6 S-type Essence」
通常の「No.6」とは絞り(無加圧しぼり)だけが違うという製品。
旨味・酸味バランス最高。雑味のないクリアテイスト。
乳酸っぽい味わいも最高のエッセンス!
このラベルのみが外見の違い。
◯「花巴 純米大吟醸 Splash」
フレッシュ&ジューシー。乳酸の味わいとガス感とでライトテイスト。
甘酸っぱい青春の味わい。
「田酒 純米吟醸 彗星」
『彗星』『赤い瓶』『モノアイっぽいラベル』明らかに“アレ”だよね。
ぜひ「作」と味わいたかった(笑)。
穏やかな旨味ある田酒の味わい・クリアテイスト。酸の余韻が最高。
◎「風の森 純米吟醸 雄町 笊籬(いかき)採り」
程よいガス感とラムネテイスト。温めて呑んでみたいと思わせる
バランス感覚に優れた酒質の良さを感じる。
「鈴木三河屋」の「お酒ゼミナール・ステップアップ講座」に参加してみた
鈴木三河屋が個人向けに行っているゼミナール。昨年から行っているこのゼミに毎回出席している。
今回はステップアップ講座ということで同じ蔵でのスペック違いを毎回テーマを変えて学ぶ。
すでに2回行われたゼミの簡単なレポ。
まず第一回は「木戸泉」の精米違いと米違いを学んだ。
精米違いは「チャレンジタンク」を呑み比べ。
山田錦を用いた酒の精米歩合が90%のものと35%のをブラインドで呑み比べ。
いつもの酒のように味わって感じたままの感想をメモ。これは簡単に差がありわかった。
米違い呑み比べは山田錦と雄町。
これは評価が分かれたがバランスの山田錦、ワイルドな雄町という特性を意識して判断。
毎回純粋に味わうスペシャルな酒。今回は入荷したての「王祿 丈径」を味わう。
やはり酒の消費量は正直だ。あっという間に「丈径」完飲。
その後燗にした「木戸泉」を味わったり。
第二回は「王祿」。年度による味の違いをブラインドで呑み比べ。
「王祿 八〇」の25BYと26BY。「王祿 丈径」の25BYと26BY。
氷温熟成ゆえ差は出にくいのでは、と思っていたが丁寧に味わうとその違いは明確。
やはり25BYは安定感が違う。全体的に旨味が乗っていてバランスがいいと感じた。
加えて「王祿 純米大吟醸 斗瓶取り 24BY」も特別出品酒として味わう。
ナンバリングがまさかの「No.1」。これは「鈴木三河屋」でも初めてのことらしい。
そんな超絶レアな酒をいただく。
仕込み水も酒造りと同じ水「黄金井戸」。
スペシャルな酒はまさかの「而今 純米大吟醸」。
今年からは地元「NABARI(名張)」が刻まれる。文字色も従来の金色から紫に変更。
おそらく今後発売される「東条産」や「吉川産」の山田錦を意識してのことだろう。
味はもちろん超絶旨かった。やはり「而今」は旨いね〜。
新規オープン「nomel」で酒に呑まれた件
あの「やまちゃん」公認のお店がいよいよ関東にもオープンするということでグランドオープン初日にドタ参してみた。
この日は昼間にも神田に来てたからそのまま滞在していればよかった(笑)。
この神田美土代町界隈は時々来るから分かりやすい。
基本的には「やまちゃん」と同じスタイル。部屋はこじんまりしている。
フードは簡単なものならあるし、同じビルの店からチーズなどのデリバリーも可能とのこと。
未開封の酒だらけでボルテージは最高潮。
こちらはプレミアムな酒ばかりの冷蔵庫。こちらは呑み放題未対象。
ただ一杯のみ、もしくは別途料金支払うことで呑める。
早速チョイスしたのは「十四代」。ミーハー丸出しではあるが久々ゆえ許してほしい。
でも悔しいかな美味しい。もっと気軽に呑みたい。その勢いでこれまた久々に「醸し人九平次 赤磐雄町」の口開けをいただく。
最近は高精米に対するアンチテーゼであえて避けていた「九平次」。
でもこれまた旨いんだよね〜。さすが安定感あるブレない味わい。これまた個人的に好きな「川鶴 讃岐くらうでぃ」。
低アル乳酸飲料系の味わいが好きで何が悪い!
(以前酒マニアにバカにされたのを根に持ってるらしい)やはり現れたスペシャルゲスト・鈴木三河屋店主。
おそらくお祝いに駆けつけると思い無理やり来た甲斐あったよ。
手に持っているのは「王祿 丈径」の直汲、通称「白丈径」。
この世に210本しか存在しない超絶レアな酒。
これが通常の酒同様普通に吞める。
というわけで皆ハイテンションになり閉店時間も延長。
気づけば23時近くまで呑んでいた我々(笑)。気づいたらなぜか東海道線に揺られていた。
なぜ東海道線に乗ってしまったのかさっぱり覚えていない。
結果大磯駅まで盛大に乗り過ごし、平塚駅周辺で急遽宿を探し、翌日なんとかご帰宅。
久々にやらかしてしまった。
「nomel」に3回訪問したと思うようにしている。